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人間たちの話

ブローガスト5日目。イェーイ。 柞刈湯葉の短編集です。 実は、「宇宙ラーメン鉄麺皮」という「宇宙ラーメン重油味」の続編をSFマガジンで読んだことしかなく、重油味の方も読むか~と思って買いました。 「楽しい超監視社会」「宇宙ラーメン重油味」「記念日」がおもしろかったです。 部屋の中にマグリット「記念日」みたいに巨大な石が現れる「記念日」が特によかったな。 部屋を占拠する巨大な石を通じて同居人???家族???の存在を思う主人公、良き。 それ以外はわりと読んでいるとき、う〜ん???って感じで、わたしは柞刈湯葉とチューニングが合っていないな! と思いました。 宇宙ラーメンの新作が出たときにまたお会いしましょうね。アデュー!

極めて私的な超能力

ブローガスト4日目。意外と書けますね。ためてるから。ブログ。 チャン・ガンミョン著。吉良佳奈江翻訳。  作者のチャン・ガンミョンは、ジャーナリスト経歴があって、映画「ケナは韓国が嫌いで」の原作「韓国が嫌いで」を書いていたりして、結構多岐にわたるジャンルを書いているけど、これがはじめてのSF短編集、という作家です。 表題作の「極めて私的な超能力」、おっしゃる通り、手から火が出るとかマッハで走れるみたいな超能力ではなくて、極めて私的で小規模な超能力の話をしているんだけど、 それが事実かどうかを確かめようのない超能力なので、事実って必要あんのかな。という気持ちになり、良かった。 「アラスカのアイヒマン」、"体験機械"で、ナチスのアイヒマンにとあるユダヤ人収容所の記憶を、ユダヤ人にはアイヒマンの記憶を与える、という話。物語の終わりではなく、エピソードとしてすごい幕引きが訪れるんだけど、他人の体験を参照できないことが人間を幸せにしていたのかも。というラストで良かった。テクノロジーが必ずしも勝利しない話。 「センサス・コムニス」、こないだマッシブアタックがフジロックで「自分の感情や思考は本当に自分のものなのだろうか」とって言ってたやつだなあと思いました。 作家の主人公(明らかに作者をモデルにしている)が、10年、売れるタイトルをつけてあげますよ、と提案されて心揺らいでるの好き。 「あなたは灼熱の星に」、あいのりみたいなやつを、火星でやってて、ヤバいなって思いました。(古いよ、例えが……) 母と娘の反逆の話で、良かったな。脳みそだけ火星に行っているの、かなり、雲天明(三体Ⅲ)だ~と思いました。 「アスタチン」これおもしろいよね。長編になってもよさそうなテーマ。 アスタチンという木星・土星圏を統べる総統の後継者としてつくられ、遺伝的要素と記憶を共有する主人公・サマリウムと兄妹たちが、 唯一のアスタチンになるため、”市民”という地位を持たないお互いを殺しあう話なんだけど、 その殺し合いのなかで、アスタチン(コピー元本人)が、自分を愛する存在を作ろうとして、どういじっても自分を愛することのない、魅力的な人間をつくってしまったことを知るのめちゃくちゃいいな~と思いました。 そしてサマリウムもアスタチンの要素を持っているから彼女に惹かれるんだけど、彼女はアスタチン的な要...

この世界からは出て行くけれど

キム・チョヨプ著。カン・バンファ、ユン・ジヨン訳。 短編集です。 「わたしたちが光の速さで進めないなら」を読んでから大分間が開いてしまった。 前のハヤカワのセールのときに買っていたんですが、ハヤカワの電書セールが始まったので、新しい本を買うために、読みました。 最後のライオニ:ロモンという危険を楽しむ種族の「わたし」だが、わたしはとても臆病だった。滅亡した文明の調査のために向かったわたしだったが、そこは人類が滅びた後、地区を占拠する機械に拘束され、あなたはライオニだと告げられる。 ド直球に滅びの話だったので、滅びがだいすきな身としてはソワ……としてしまった。 目が見えない(光学デバイスが破損している)メカのセルが、あなたはライオニだ、と主人公に言ってくるけど、目が見えないメカ!はあ~すごい!!と思ってしまった。 目の見えないメカが、初対面の存在に対して、あなたはライオニだと断定してくる、というシチュエーションだけで、もうめちゃくちゃすごくないですか? 何も見えてないし、セルは長く生きすぎて機体はつぎはぎだらけで多分、まともなスキャニングとかもできなくて、それでもなお主人公をあなたはライオニだと断定してくるんですよ。 最終的に、目が見えないメカと、嘘のライオニが、お互いのことを、信じながら、信じないでいながら、奇妙な交流をするやつ、好き過ぎましたね。 同名タイトルのアンソロジーもあるんですね~、そっちもきになる!! マリのダンス:先天的な視覚障害を持つ代わりに、フルイドという神経に直接刺せる外付け感覚装置への適応体質を持つ”モーグ”であるマリが、見えないはずのダンスを習いに来る。 フルイドでモーグ同士が交流しているの、fediverseみたいだなあと思いました。分散型SNSの趣がある。 モーグには、フルイドという独自の言語というか、独自の感覚を伴うコミュニケーションが存在する、という意味では、チョヨプ版の「メッセージ」のようでもあるなと思いました。 体験することは出来るんだけど、モーグを真に理解することは出来ない切なさもある。 ローラ:存在しない第三腕の幻肢痛に悩むローラが、自分の持つ身体感覚と、実際の身体の差異を埋めるため、機械製の第三腕を取り付ける。それを受け入れられない親しい友人のジンは様々な人々に話を聞き、ローラを理解しようと努めるが……。 「我々は違っていて...

アルテミス

 アンディ・ウィアーの「アルテミス」 アルテミス2が地球を離れた頃に読み始めて、地球に帰ってくる前に読み終えました。 なんかそういう文脈がないと……わたしって積み本を崩せないのかも知れない…… アルテミスはねえ〜なんと! 理系オタク男性が主人公ではない!  が、理系オタク男性キャラは出ます(アンディウィアー、ありがとね) 主人公のジャズは20代前半? で頭はいいが短慮なところがあり、密輸なんかをしている女性で、SFというよりはハードボイルド冒険小説の手触りがある。おもしろい。 ジャズに協力してくれる理系オタク博士スヴォボがほんまに可愛すぎる(理系オタク博士しか愛せない人?) プロジェクトヘイルメアリーで1G下EVAとかいう意味わかんないことを登場人物にさせていたアンディウィアーでしたが、 アルテミスでは無酸素下溶接みたいな意味わかんないことをしていてとても良かった。 これだけ抜き出すとほんと意味わかんないんだけどストーリーを読んでいると必然だとわかるのですごい。 めちゃくちゃ面白いので一気に読みました。 アンディウィアーって長編小説書くたびにジャンルが変わるタイプなんだな? と思いました。 火星の人はサバイバル小説だし、アルテミスはハードボイルド/ノワール小説の手触りだし、PHMがキャリアのなかでははじめてのSF超大作って感じかも。ファーストコンタクトものだし。 アルテミスは20世紀フォックスで映画化が決まっており、監督はPHMと同じフィルロード&クリストファーミラーで企画進行中らしい。 実力のある作品がドシドシ劇場公開されるべきだから楽しみですね。

ミッキー7 反重力ブルース

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海に行ったんですよ。 海は良かったんですけど、海の方は別に矮小な人間なんか見飽きているだろうなと思い、 海岸に程近いコテージでミッキー7反重力ブルースを読むというオタクすぎる行為に身を投じていたわけです。   ミッキー7 の続編。結構前に買って積んでました。 最近見たプロジェクトヘイルメアリーもグレースの知能が削られていたけど、ミッキーも実写化で知能が削られたタイプの主人公だったなあ…… と、ミッキーが、オールトの雲を超えたところで消えてしまった宇宙船が2隻あって、人類はそこにミサイルをぶち込もうと思ったけどやめた。という話をし始めたときや、 「むかし冷戦っていう戦いがあって……」という解説をし始めたときに思い出しました。 まあ歴史家という職業(?)はあの世界ではかなり軽んじられているっぽいが、ミッキーは単なるアホではなく、 さまざまな歴史を知っているせいで「最適な決断など存在しないなあ」と優柔不断になっているタイプなんですよね。 いや!! てゆか!! 行方不明になった宇宙船の話とか無限に広げられるじゃん!! 三体になりそう!!!!! と思って興奮したんだけど、これは三体ではなくミッキー7なので…… ミッキーは特に計画はないけど、目標と確信だけあり、最後の最後まで話がよくわかんないまま、なぜかハッピーエンドになり終わりました。 ミッキー7(1巻)もこういう読後感だったな、なんかよくわかんないうちにハッピーエンドになった気がする。 数十? の入植団をさまざまな星に送り込んでいるのに知的生命体との接触は2・3ぐらいの報告しかないのも三体ッッッと思ったね。 やっぱり宇宙は黒暗森林だから、居場所を明かすようなことは誰もしないわけです。 ミッキー7(1巻)は、7と8とナーシャで三人交際ッッッ(オタク早口)と言いながら読んでましたけど、 反重力ブルースはミッキーとナーシャの絆や愛を感じられる素敵なシーンが多くてよかったなあ。 それと同時に、ミッキーがベルトのことを信じていて、ベルトもまたミッキーを信じているシーンがあってとても良かった。 ベルト好きだから活躍してよかったな〜 マーシャル司令がねえ〜〜〜いや、マーシャル司令のこと読んだら好きになるよ! って聞いてたんですけど、まんまと好きになってワロタ。 将来学校が出来たときマーシャルの名前がつくぜ。とか言ってるベルト好き...

君のクイズ

読みました。小川哲!!!! なんか賞とかとってるんですよね……と思って今調べたら、 日本推理作家協会賞をとっているらしいです。そうなんだ。(SF以外の賞知らなすぎて興味なくしてるやん) 生放送のクイズ番組の決勝戦。クイズプレイヤーの三島玲央は優勝賞金1000万円をかけてクイズに挑んでいた。対戦相手は知性派タレントの本庄絆。 七問先取の早押しクイズで互いに六問正解し、優勝を賭けた問題で対戦相手の本庄絆は問題文を聞かずにボタンを押し、正解する。 三島玲央は、彼が何故問題文を聞かずに正解出来たのか、というクイズを解くことにする。(あらすじ) 競技クイズのことそないに知らないし、クイズに興味もないけど面白かったです! エンターテイメント〜! って感じの小説でした。 一人称小説で、時間がスパゲッティのように引き延ばされ、現実では1秒ぐらいだろうという瞬間にも、三島の頭のなかは忙しなく正解を求めてフル回転して、記憶の引き出しを開けまくっている、そんな様がとてもおもしろい。 本編後に「僕のクイズ」という作品が入っており、これは三島がクイズ番組の帰りに一緒にタクシーに乗った富塚の一人称小説なんだけど、そこで描かれる三島がいいやつそうでなんかいいなって思いました。 一人称小説って、その人がいいやつなのかどうかわかんないんだなと思った。「いいやつそう」という印象は、他人の視点があって初めて気がつくことなんだな〜。 「君のクイズ」、野田彩子がコミカライズしているのは知っていたので、クライマックスにこれ野田彩子の絵で見た〜いというシーンがあり、うを〜! これを書いてもらったらめちゃくちゃ気持ちいいだろうな〜! と思った。 そして、公開されている1話を読んできたんだけど、なんというか、小川哲の書く人間のなんともインテリぽい雰囲気が消えてていいなと思った。 原作の三島は東大出てそうなんだけど、マンガの三島は関西で例えると龍谷大学ぐらいにいそうじゃないですか…… 三島がゾーンに入り、ノリツッコミよろしく1人で出題し1人で回答する、というような脳みそのなかのシーンをテレビ風テロップでまとめてくれてるのめちゃくちゃわかりやすくてすご〜いと思った。 小説とマンガって全然違う技術だな… https://ourfeel.jp/episode/2550912965442737486

BOXBOXBOXBOX

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読んだ〜!! 河出書房から出てて、最近よく名前を聞いて、ブックデザインが川名潤でとてもカッコ良くて、セールになってたので買いました。 めちゃくちゃ短いです!  安は宅配便の仕分けの仕事をしており、仕分けの仕事中に箱の中身を想像している。 あるとき、外装が汚損された宅配便の箱の中身を見ることができた安は、そのなかの品物をひとつ窃盗する。 そこから、疲弊と不満と諦観が満ちる霧に包まれた宅配所で働く人々が描かれていきます。 おもしろくてすぐ読んじゃったけど、何がおもしろかったかうまく説明できないな〜 安が、他の人も窃盗をしていることに気がついたときに、安堵じゃなく、落胆を覚えたのとか。 宅配所との往復に使われるバスの中で、安の見た夢が、ミュージカルの最後の方にあるリプライズみたいでおもしろかったなとか。 稲森がチェンソーマンの二次創作してるなとか。 そういう感じでした。

ハヤカワSF15選

ハヤカワが電書セールをやっているぞ。14日まで。そんなわけでわたしのおすすめ15選です。  ◆「戦闘妖精・雪風」シリーズ(既刊5巻) ◆「膚の下」(火星三部作) ◆「博物館惑星」シリーズ(既刊3巻) ◆「機龍警察」シリーズ(既刊7巻) ◆「グラン・ヴァカンス 廃園の天使I」(既刊2巻) ◆「月世界小説」 ◆「三体」 ◆「プロジェクト・ヘイル・メアリー」 ◆「わたしたちが光の速度で進めないなら」 ◆「こうしてあなたたちは時間戦争に負ける」 ◆「鋼鉄紅女」 ◆「ミッキー7」 ◆「侍女の物語」 ◆「カエアンの聖衣」 ◆「無伴奏ソナタ」 ↑例によってリンクとかはないので、この順番で書くんだなあ~~~と思って見てください。 適当に読み飛ばしてください。 ◆神林長平「戦闘妖精・雪風」シリーズ 人類は、南極大陸に突如として現れた通路を抜けた先にあるフェアリイ星で正体不明の敵・ジャムと戦うため、フェアリイ空軍を作った。主人公・深井零は情報収集のため「味方を犠牲にしてでも帰還すること」を至上命題とする偵察部隊に所属しており、そこに所属しているのは皆、機械がなにかの手違いで人間に生まれてしまったのだろうと言われる隊員ばかりだった(あらすじ) ハナからシリーズとか言ってまとめて紹介し始めて15選とか言ってるのに15冊に収める気がなさ過ぎる。 現在既刊5巻(うち4巻は文庫化しています)、今年の末か、来年の頭に6巻の連載が始まる予定で、6巻で完結予定です!半世紀に及ぶ雪風シリーズに、今終止符が打たれようとしている! 読み始めるなら今!! 戦闘妖精・雪風はあまりにもわたしの”””人生”””すぎるため、あまり気軽に他人に勧められなくなってしまったのですがそれでも!! それでもお薦めさせていただきたい!! なぜならば!! 2巻のグッドラック以降に新作が出ていることを知らない人が多すぎるから……(涙) 日本SF界で知らぬ人はいないぐらいの名作ですし!? OVAもあってSFオタク以外にもネームバリューがあるのに!? その後続いてるのを知られないのは悲しすぎる!! みんな読んでください!! 長平は、ちゃんと雪風を令和の物語にして語っていますよ!! 主人公深井零は、1巻で自分の愛機・シルフィード雪風(偵察のための戦闘機です)のことを恋人のごとく愛しているんですけど、2巻でようやく機体をより強力なメ...

わたしたちが光の速さで進めないなら

「わたしたちが光の速さで進めないなら」キム・チョヨプ著、カン・バンファ、ユン・ジヨン訳 読み終わりました。 「スペクトラム」、映画化決まってるんですね!?!! 楽しみ〜 ルイやルイの描く絵、映像化むずそうだが……!? 「共生仮説」がいちばん好き! リュドミラの惑星。 表題作「わたしたちが光の速さで進めないなら」、 登場人物の言う、「わたしたちが光の速さで進めないなら、同じ宇宙にいるということに一体なんの意味があるだろう?」う〜……になる。 技術の発展により逆に取り残されることになってしまった人たち〜…… 「プロジェクト・ヘイル・メアリー」のアンディウィアーが技術を推し進めることで人類全体が良くなっていくと確信してデカい作品が書ける作家だとすれば、 キムチョヨプはデカい作品のその裏側で取り残される人に目を向けることができる作家なんだろうなあ〜と思いました。 登場人物はそれぞれ愛があるんだけど、根底に"他者性"があるというか、自分は自分で他者は他者だという自他境界があって、どこか突き放したように見えるところも居心地がいい。 梨木香歩もちょっとそういう感じあるよね。心地いいシビアさみたいなのがある。 「館内紛失」亡くなった母親の足跡を探る小さな旅。いわゆる"AI人格"のお墓、の話で、 こうして他者への理解と無理解の話をやるのってすごすぎない? と思いました。 母親に母親になる前の人生があることに気がつけて良かった。気づいて欲しいけど、それは 「わたしのスペースヒーローについて」ジェギョンおばさん好き。 彼女と主人公ガユン、姉妹同然のソヒ、ガユンの母の4人の奇妙で愛しい同居生活好き。 「母親を間違えて生まれてきたみたい」って笑い合えるソヒがいたからこそ、ガユンがガユンでいられたところがあるだろうな。 ジェギョンおばさんには多分そういう人はいなくて、でも多分それで良かったんだろうな! 爽やかな読後感だった。人体をわざわざ改造して遠くまで進んでも、同じ宇宙であることもあるでしょうからね。

ミッキー7

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  ポンジュノ監督「 ミッキー17 」の原作本、エドワードアシュトン「ミッキー7」読みました。 結構改変あると聞いてたけど、確かにそう! 確かにそう! と素振りしながら楽しく読みました。 読み味的にはユーモア溢れる男性の一人称小説で、火星の人とかに近い。ただし主人公は何度も死ぬ。 ・同じ顔カプ度は、映画の方が上。 ・7と8とナーシャの3Pがあったことをほのめかされているので、三人交際度は、映画より上。 オタクが気になる改変としては、以上です。(同じ顔カプと三人交際にしか興味がない人?) あと、原作にマーシャル司令の妻はいない。 人々が配給カロリー不足に喘ぐなか、ソースにこだわる美食家はいなかったんだね、良かった…… ミッキー17見たあとでミッキー7を見たので、普通におもしろかったんですが、 原作読んでから映画見てたらベルト(映画だとティモにあたるミッキーの友人)がいなくなってるのに大暴れしてたかもしれないな。 トータルの萌え萌え度の話をすると、ポンジュノ監督の映画ってわたしにとって本当に萌え萌えで大好きだったんですが、 原作のミッキーのなんとも言えない楽天家ぷり、軽妙な自分自身とのやりとり、エクスペンダブルズとテセウスの船の話を繰り返し行われるところ、 「おまえはおれじゃない」「おまえはおれだ」と言い合うミッキー7とミッキー8の図は、本当に良かった。 主眼としている部分が違うので別のものとして楽しめました。 映画のミッキー17は明らかにミッキー1718萌え萌えコンビとして描いていたな…… ミッキー7の冒険は反重力ブルースに続くので続きもまた読みます〜ヒャッホー!

鋼鉄紅女

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  鋼鉄紅女読んだ! おもろすぎワロタ。 なんかこう、闇のパシリム+フェミニズムみたいな話だな〜と思って読んでたんですけど、ぬまがさワタリさんが「パシリム+侍女の物語」とおっしゃっていて、それだ! と膝を打った。 それプラス、アルコール依存症からのリハビリと、ウォーターボーディングと、三人交際まであったので、エッッッ!?!! これってわたし専用ですか!?!! という感想を抱きました。 あと、「狐と踊れ」が章題になっててセリフにもあった。神林長平だ〜ひえ〜 原作からそうなのか、訳者(中原尚哉さん)の小粋な遊び心なのかは不明。でも雪風以外英訳出てるんかな〜全然知らないな〜 雪風は英訳出てるんですよ、だからAO3に二次創作がある(判断基準) 痛そうな描写が多いので、万人に勧められるものではないかもな〜と思いつつもかなり好きですね。上記の要素が好きな人は読んで欲しい。 「私の最高の彼氏とその彼女」と同じで、女が後天的に獲得した自分の価値観を取り払って、 自分の精神と肉体を自分のものにし続ける努力をする物語だったので本当に好きだった。 Mybody,Mychoiceだ、今読まれるべき物語かも…… ↑萌え萌えシーンだったのでみんなにも見せます。傷だらけの男と寝るシーンで、バスローブをはだけさせようとすると、これになるの、萌えすぎる

私の最高の彼氏とその彼女

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  Twitter/マストドンのフォロイーのミルさんが読んでたので、読みました。 ほんと、最高に萌え萌えの小説で、こんなに萌え萌えになってもいいんかなってぐらい遠慮なく萌え萌えしました。 おれは合意形成のオタクだからさ、人間が人間と合意形成を行うことが何よりも萌えるんだよ…… 「オープンリレーションシップ」て大切なのは「オープン」ではなく「リレーションシップ」のほうってのは、本当にそう。 主人公のミレ、本当にかわいいので好き。ミレの1人称で進むけどミレの考え方がとてもいいんですよね。 ミレが、シウォンから好意を持っていることと、オープンリレーションシップの彼女がいることを告げられて、 "私が「あ〜あの人ってオープンリレーションシップらしいですよ〜」とか言いふらしたらどうするんだ。言いふらさないけど。ふん、人を見る目は確かみたいだな" みたいなこと思ってるところ可愛すぎてほんと好きになった。 "チッケムのイケメンはシェアサイクルだったの!?"も好き。 最高の彼氏・シウォン、はじめは目の保養になるようなかっこいいマネージャーということで、張峻寧(テンセント版三体の潘寒)みたいなキリッとしたハンサムを想像してたんだけど、 ご飯作ってる最中キッチンごちゃごちゃで「ようこそ! ちょっと座っててくださいね!」って言ってくるのは年下系かわいい彼氏かもしれん。 やはりイ・ドヒョン(『破墓』のボンギル役)か…… あと2人にからかわれてやめて〜みたいになってるのはかわいいですよね。 ミレと良い雰囲気になって、キスしてるときミレに「今日はキスまでがいいです」と言われて、「はいっ」とマネージャーに戻るとこちょう好きでした。 最高の彼氏の彼女・ソリ、カッコイイ〜! シウォンと2人で、世界に1つだけの関係を構築してきたという努力の人でもあるし、 ニュービーであるミレとも対話を尽くしてくれるし、自分自身の不安な気持ちも教えてくれるし、人間が、出来過ぎ……!? でも、それもまたソリがこれまで努力して作ってきた人格? でもあるんだろうな。 ハンシウォンオフィシャルファンクラブをやっていきたい。(?) 完全な合意は、世の中にはないかもしれなくて、でも、対話を諦めず、完全な合意に向けて努力し続けることこそ美しいなあ、光だなあとと思わせてもらいました。いい本だった〜...

マーダーボットダイアリー システム・クラッシュ

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  マーダーボットダイアリーの邦訳5冊目。話の時系列的には、邦訳3作目の「ネットワーク・エフェクト」の直接の続編です。 なので、こう、なんか、話が前後している気がする!(実際に前後してるんだよマジで) これまでメディアに耽溺してきたマーダーボットが、メディアを作る側に回るのは流石に激アツだと思いました。 また、直接的に自分のトラウマと「いつか」と言いながらも向き合う覚悟ができたっぽいのはとてもよかったなと思いました。 池澤春菜さんが解説で書いてたけど「弊機、成長したね……!」の気持ちになっちゃうな。 前回も警備ボットを基幹システムから解放して「3号」として随行していましたが、今回も警備ボットを解放していた。 ただ、"それ"はマーダーボットと随行する選択肢は取らず、基幹システムをハックしたことはまだバレていないので企業側に残るという選択をしていた。 ヘリペリオン号とアイリスの関係がとても好き。 企業人として殺人をやっていたタリクも頑張っていましたね。好き。 ラッティ、相変わらず好き。ラッティの声を聞いて、運用信頼性が回復するマーダーボット好き。 メンサとマーダーボットの関係、大好き。今回あったのはみんなからの返信を任せるやりとりぐらいだったけど、良かったよね……メンサ好きだ……

炒飯狙撃手

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  やったー! ばりおもしろかった〜 台湾小説で、ジャンルはこれなに? ミステリーかな? 定年退職直近の刑事・老伍の元に殺人事件が舞い込み、老伍は睡眠もそこそこに、定年までに事件解決へと邁進する。 そこへ炒飯を作るのがうまいスナイパーの小艾が、ローマで要人を狙撃した事件が起き……みたいな話です。 小艾の兄貴分で狙撃の腕の良く尻のデカい大胖が好き。 人好きのする笑顔だがそれは外面だけで、実際には人付き合いが悪く何をして暮らしているのかよくわからない男、つむぎ、好きー! キャラの外見には特に興味ないので地の文で説明してほしくはないんですが、 この小説は老伍→小艾「割とハンサム」、 小艾→老伍「白髪で背筋が伸びている、銃口を向けられてもひるまない」みたいな、 キャラ目線で相手がどう見えるかの説明があって、程よい外見への言及、ありがとうございます。となりました。 9割がた読んで「尺がもう少ない、風呂敷が畳めるのか!? 畳めるのか!? 畳めたァ〜!!」みたいな感動があった。 老伍も小艾もいいラストでよかった、初対面のときのやつを繰り返すやつ好き好きオタクなので、ラストの爽やかさは心に来ました。 今年台湾で続編出るらしい。読みたいよォ〜はやく邦訳してくれよォ〜

月まで行こう

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  大手製菓会社に勤めるタヘは、仕事への評価:まあまあで昇給も望めず、シャワールームと部屋に段差がなくて、シャワーを出しっぱなしにすると部屋中水浸しになるような部屋に住んでいる。 ほぼ同期で評価:まあまあ仲間のウンサンオンニ・チソンの3人は仲が良く、タヘはウンサンオンニがしている暗号通貨のイーサリアムに全財産を託す……! という話です。 いいね。韓国発・ハイパーリアリズム小説という触れ込みで、わたしは確認してないけど、実際のイーサリアムチャートと、作中のチャートは一致しているらしい。 タヘ・ウンサンオンニ・チソンの3人はそれぞれタイプが違うけれど、社内で後ろ盾もなく同期もおらず評価もパッとせず、学資ローンを返していたり、実家もお金がなくて頼れないなかで、 全財産をイーサリアムにベットするんですけど、お金のかけ方がすごすぎる。借金してイーサリアムを買い、今の生活を抜け出そうともがいている。 チソンが合流するときのエピソードが、全部真剣なのにおもしろすぎて(石塔蹴ったら足の甲めっちゃ切れて縫うことになるし指の骨も折れた、「(お金がない恋人の)顔が諦められない!」と真剣に打ち明けてくる)、この辺めっちゃ笑ってた。 タイトルの「月まで行こう」は英語のスラングのTo the moon(暗号通貨の価値が高騰する期待を込めたスラングらしい)から来ていて、作中でも印象的に月が現れるんですが、 行っけぇぇ! 行けーーーー!!と叫びまくってて、ロボットアニメで楽しかったです。 作者のあとがきもかなり好きだった。成人女性が主人公の話ですが、めちゃくちゃ青春で良かったな。

歓喜の歌 博物館惑星Ⅲ

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「 永遠の森 博物館惑星 」「 不見【みず】の月 博物館惑星Ⅱ 」の続編。 歓喜の歌 博物館惑星Ⅲおもしろすぎる。 あまりにもおもしろかったため、マストドンとTwitterで交互に早川書房の作品ページを貼っては紹介していた。 あまりのおもしろさに全手動博物館惑星シリーズおもしろすぎるbotになった。 前作から引き続き、コンパクトにまとまったおもしろい短編がどんどん読めて最高!  AIの非実在性(肉体を持たないので、肉体を持った人間の気持ちを慮ることはできないのではないかという懸念)の話が出てきて、 ハァ〜良! 戦闘妖精・雪風(戦闘機という肉体を持った人工知性体の思考は人間の言葉では表現しきれない)じゃん!そうじゃなかったら帝王の殻じゃん!! 人工知能が人間との触れ合いをうらやまし〜と思って見ているのが微笑ましくて可愛かったです。 連作短編集的な同じ世界観・同じ主人公で1話できっちり新しい展開とオチがあってすごく読みやすいうえ、 本の1番最後にそれまでの総まとめみたいな強くてめちゃくちゃおもしろい話が入っていて満足度が高すぎる。 この本の最後の章「歓喜の歌」は、兵頭健が潜入捜査でアートスタイラーという悪の美術商(?)と対決するというカッコ良すぎる話なんですが、 ダイク(正義の女神・ディケの名を冠した直接接続コンピュータ・接続している健はダイクと男性名で呼び男声で運用している)が、 演説始めたシーンで最近ブレイバーン見てたせいでブレイバーンの声で再生されてしまった。 そのあとずっとダイクの声が鈴村健一になってしまった。(現在は解消された不具合です) 2巻のはじめでは皮肉と称賛の見分けもつかなかったダイクが3巻の最後では人間がいい雰囲気になった時に気を利かせて自主的に回線を切るのおもしろすぎます。 ラストが"""愛"""過ぎて、めちゃくちゃ胸がじーんとし、涙がちょっと出ました。バカでかい贈りものをもらった気分です。 タイトルの通り音楽が聴こえて、人々が歌ったり踊ったりしているのが見えて、そういった営みこそがアフロディーテの、 守りたいもの? なんて言ったらいいの? 保存していきたい? 後世に伝えたい? みたいな、人間の本質というか、光というか、そういうものなのかな〜と思いました。 兵頭健が「祈ります、モネームシュ...

不見【みず】の月 博物館惑星Ⅱ

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  「 永遠の森 博物館惑星 」の続編。 前回主人公だった田代孝弘は、主人公のVWA(権限を持った自警団)の新人・兵藤健と、アポロン所属の新人学芸員尚美・シャハムの上司として登場。 健と彼が直接接続する正義の女神ディケ(健はダイク、と読み換えて男声で運用している)との掛け合い、尚美との掛け合いがダブルで楽しく、バディものの変形パターンみたいな感じなのですごいおもしろい。 前回の学芸員として美術品を見る作品もおもしろかったけど、美術わかんないねって感じの健が、展示場の安全を守る警備員として働きながら、作者や作品に触れてダイクと一緒にいろんなことを考えるのもすきでした。 戦闘妖精・雪風だ。(深井零は育てようと思って戦闘知性体である雪風を育てたわけではなく最終的に自分が育てた戦闘知性体を"猛獣"と言ってるので、健は穏当な感情を教育できてすごい、ちゃんと育成の意思のあってすごい) エンターテイメント小説としての完成度が異常に高くないですかこれ? 小説がうますぎる。 と思って前作のブログ見たら「小説、うっま……」と言ってて、2年前と感想おんなじかいっ! と思いました。 主題が現れて回収されていくのがほんとにもう、楽しくて読んでいて嬉しいお話でした。 6篇入っているうちの4篇は1年ぐらい前に読んでて、最後の「白鳥広場にて」「不見の月」の2篇を先ほど読んだだけで(そのあと「黒い四角形」を読み直した)、全体像としてしっかり掴めているわけではないけど、 とにかく良くてぇ……なんかすごいインタラクティブ・アート(鑑賞者参加型アート)の話だった気がする。 Netflixくんは大人向けインタラクティブ作品の新しいの全然作ってくれないんだけど(2023年にブラックミラーバンダースナッチの話をしてます!?)、アートは参加型が未来でも流行んのかなあ〜 「不見の月」は、短編集総括みたいな話で本当にすごくておもしろいんだけど、デウスエクス・マキナ的な、美和子が強キャラすぎるという気持ちもする。 前回もなんか……美和子に全部持っていかれたような……

アルモニカ・ディアボリカ

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 皆川博子「アルモニカ・ディアボリカ」読みました。「 開かせていただき光栄です 」の続編。 読んだの2年? ぐらい前なんだ。バートン先生のところの子の名前と、サー・ジョンとアンのことは覚えていましたがそれ以外は忘れていました。 読んでいても1巻の内容をまったく思い出せず、記憶力、ヤバ。と思いました。 バートンっ子たちがどんどん減っていってしまう。 アンとアルが好きですね。サー・ジョン、あまりにも慈悲深すぎて、法の番人でありながら法を司るシステムの無力さに打ちひしがれてるの可哀想。 植民地と戦争してるって話でわたしは「ハミルトン」の事思い出していましたね…… 前読んだとき、エドのイメージがFGOのエドモンダンテスだったんですけど(名前に引っ張られてる)、今回読んだときはダンジョン飯のミスルン隊長になっていました。

最後の竜殺し

 竹書房から出ているジャスパーフォード「最後の竜殺し」読みました。 魔法使いにドラゴンに不連合王国(アンユナイテッドキングダム)とワクワクファンタジーかな〜と思って読み始めると、 かつて栄華を誇った魔法使いたちは落ちぶれて配線工事とかデリバリーピザで糊口を凌いでおり、 魔法使いを派遣するカザム魔法マネジメントを取り仕切るジェニファーストレンジはもう大変! みたいなところから始まる。 魔法を使うのに必要な人差し指を事故やリウマチで使えなくなって現役を退くとか、人差し指の保険料が払えないとか、この世界観が好きでした。 ストーリーは、予言者が最後のドラゴンの死を予言し、ジェニファーが突然ドラゴンスレイヤーに任命され……!?  みたいな感じですが、最後の最後まで話が読めなくてどうなっちゃうの〜!? って楽しく読みました。ファンタジー&資本主義社会でおもしろかった。 ドラゴンのモルトカッシオンも偉大な伝説の魔術師マイティ・シャンダーも出番は少ないけど魅力があってよかったな。 以下続刊のシリーズものなんだけど、2巻「クオークビーストの歌」の翻訳が出たのが2023年3月らしくて、 なるほどね〜この続きが読めるのはかなり先なんだろうな〜

火星の人

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  プロジェクト・ヘイル・メアリーがおもしろすぎたので、同じ作者の火星の人も読むことにした。 みなさんご存知の映画「オデッセイ」の原作である。 みなさんがご存知ということはわたしももちろん存じ上げており、映画「オデッセイ」を見に行った帰りに物理本を買って帰ったのだが、もうどこかに行ってしまった。 だからKindleで買い直したのである。なんという有意義なお金の使い方! まあセールをしていたので、上下巻合わせて700円ぐらいでした。安い!でも2回買ったことを考えると……安くないかも! オデッセイのせいでプロジェクトヘイルメアリーの主人公ライランドグレースのことを考えるとマットデイモンが浮かんできてしまうんですねえ…… なんならライランドグレースという名前も覚えられてなくて今ググって書いたし、読んでる時もずっと「マークワトニー」って呼んでたよ。 そのぐらい、オデッセイは超有名作品だしおもしろいんですよねえ〜 すでに映画を観ているので、"答え合わせ"的な雰囲気でザバーっとおもしれ〜って読んじゃったけど、かなり忠実に映画化されたんだなあと思いました。 ヘルメスがタイヤン・シェンからのサプライを受け取れなかった時はヨハンセン以外の乗員が即座に全員自死しヨハンセンだけが帰還する……というエピソードは映画で見た覚えがなくて「おぉ、はい……」と居住まいを正してしまった。最悪への備えがつらすぎるよ〜 ルイスの70年代趣味とディスコは配偶者との共通の趣味らしいのがとても良かったな〜と思いました。 オデッセイのラストの授業シーンは映画オリジナルと知ってたけど、 ヘルメスに回収されて、肋骨折れてて、みんなとハグしようと思ったけど、マークワトニーはずっとお風呂入ってなくてめっちゃ臭いから感動の再会がすぐ終わって、腕動かせるようになったらシャワー浴びろよ! って言われて、マークワトニーが人間の善性についての回想みたいなのをしてそのまま話が終わったので笑っちゃった。流石におもしろすぎるよ〜 いや、人間と人間は助け合うんだね。みたいなすごいいいシーンなんだけど、マークワトニーは汗が染みたソックスにスカンクがクソをしたみたいな匂い(本人談)のままだし、 火星に1人の時は匂いなんて気にしなくてよかったのに、人といると匂いを気にしないといけないんだ……社会性だ……みたいな深いことを考...