怪獣保護協会
ブローガスト13日目。 ジョン・スコルジー著、内田昌之訳、「怪獣保護協会」を読みました。 あらすじ: ジェイミーはアカデミアに見切りをつけて、フード#ムードというデリバリーサービス会社に勤務していたが首にされる。時はコロナの大ロックダウン時代。他に職がなくデリバリーサービスの配達員として生計を立てるようになるが、デリバリー先の学生時代パーティーで出会ったことのあるトムから、大型の動物の権利を守るNGOの仕事を紹介される。行った先はもう一つの地球で……!?!!(あらすじおわり!) おもしれ~~~~ これは明確にコロナ禍のSFで、わりと現代人が「そうだったな」とあの頃の閉塞感を思い出す冒頭でよい。「これはコロナのワクチンなんだけど友達に言わないでね」みたいなのとか、あ、あったな~~~~~~と思って読んでいました。はやめにワクチン打った人への妬みとかあったよね。懐かしい。 これ、もっと時間が経って、コロナの、クソッタレな時代を現実として知らない若い子たちが読んだらどういう気持ちになるんだろうと思うぐらいには、めちゃくちゃ冒頭が、”あの頃”でした。 登場人物同士のアメリカン軽妙やりとりがずっと続くので読んでいて気持ちいいです。アメリカン軽妙やりとりが好きな人にお勧め。 登場人物のほとんどが博士なんだけど、三体と大違いや……と思った。みんな社交的だしお話好きでジョークも飛ばすし。三体の博士たちはジョークを飛ばしたらもれなくスベる気がする。み、みんな……!! 主人公たちが”保護”をする大型の動物は、別の地球にいる怪獣なんですけど、どきどきわくわくの冒険譚なんですよね。めちゃくちゃおもしろい。 最後の方はドラえもん映画みたいになっててかなり良かったです。博士号を持つ人が一杯集まっても、「とりあえずうまくいったらその次考えよう!!」とか言って考えるのを後回しにしていたらめちゃくちゃになっていっておもしろかった。 「だってわたしたちは怪獣保護協会だから」みたいな、タイトル回収シーンがあって、かなり映画だった。 ジェイミーは、「悪の組織の下っ端よりはいい人間でいよう」と言うし、アパルナは「話してみたらどうかな?」と、悪の組織を説得しようとするプランを出してくれてかなり良かった。みんないい子たちだ。 そんでサティ!?!! 最後の方のいいところ、サティが全部持って行きませんでしたか!?!!...