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6月, 2022の投稿を表示しています

walk

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別冊文藝春秋電子版44号 (2022年7月号) に掲載されていた小川哲の自伝的青春小説「walk」読みました。とても良かった。 はじめにかつて渋谷にあったブックファーストについて、上京したときその大きさに驚いたという話があり、 その後祖父が亡くなり自費出版した自伝を棺に入れて燃やそうとしたときに嫌だと感じたことがきっかけで、華氏451度について触れる。その華氏451度は渋谷のブックファーストで購入したことも。 ラストでもう一度、受験の終わった同級生が焚き火で予備校の参考書や赤本を燃やしているのを見てまた華氏451度に触れる。 華氏451度は歩き続ける話で、それが好きと、それが文学で、歩き続けるときは目的地があるか、ないなら逃げているのだというので閉じられる。 えっ!?!! めちゃくちゃまとまりがよくて文章うま!?!!(素朴な感想) 小川哲さんの書かれたもの、SF作家の倒し方しかまともに読んだことなかったけど、2年以上積んでるゲームの王国一刻も早く読んだほうがいいなわたし…… ディープインパクトについて「小学生の徒競走に武豊が自動車で参加してる」と書かれていて良かった。競馬エアプだけど。

Mr.ノーバディ

 見ました。ハードコアヘンリーのイリヤナイシュラー監督! 劇場で観ようと思ってたら終わってしまい、そのあとシネマート心斎橋で上映されてたから行こうとしたけど行けず、 アマプラ配信入ったぞ! って言いながらダラダラして見てませんでしたけど、やっと見ました! 良かった! はじめのタイトルドン! の時点でもう良さを感じ、既存音楽の使い方がめちゃくちゃ良くて、メトロカードが出るときにチャイコフスキーのピアノ協奏曲のファンファーレとか、家燃やしてWhat a wonderful world流れるのとか良かったね。 あとカーチェイスのときの曲も良かった。これがおれのベイビードライバーや! となった。 ナイシュラー監督はミュージシャンだしPVの監督やったりもするんで、音がバチッとハマったシーンうまいんですかね〜 アクションシーンも良かった。痛がるリアクションとか、不死身じゃない男のアクション最近結構あるけどいいよね。 リアルっぽく感じる、いや、暴力のリアルとか一切知らんのだが…… アクションシーンが暴力! 暴力! 慈悲! 暴力! みたいな感じでしたね。 人体損壊表現はわりと抑えめかな? と思いました。地雷で特攻したシーンはまあ…… すぐ死ぬ顔のいいモブが出たら監督! と聞いていたのでわかるかな〜? って不安に思っていたのですが、老人ホームを襲撃に来たチンピラが監督だったので声出たし、マジで3秒ぐらいで父上に撃たれて死んだ。 父上良かった、弟(?)も良かった、声めっちゃいいなと思ってたらRZAさんはヒップホップのアーティストでラップもやると知り納得しました。 ミュージシャン、全てではないが、しゃべっているだけでもかなりリズム感のあってそれだけで詩みたいになる人いるよな〜 最後の義理父から買い取った工場でのアクションシーンは、ホームアローン的なお祭りっぽい趣きがあってよかったですね。 単純にナメてたおっさんがマジヤバかったという類型の映画ではなく、ミドルエイジクライシスや暴力で繋がる家族の愛(こう書くとかなりやだな)が描かれているのが良かったです。 全然違うんだけど、アクションシーンで連帯する弟や父はちょっとガンパウダーミルクシェイクっぽい感じしました。

夜に生きる

 おもしろかった。 ベンアフレックの映画っておもしろいのは知ってるけどあんまり積極的に見ないので、なるほどね〜と思いました。 ベンアフレック監督作品てなんかおんなじ味しそうだからさ……(偏見) ベンアフ若くて女に情が深いところかわいい感じしますね。 とにかくベンアフレックがかっこいいだけのクライム映画(身も蓋もないまとめ) ブレンダングリーソン出てたね。グラシエラ初登場のシーンの背中マジで美し〜と思ってたらゾーイサルダナだったんだ。

いずれすべては海の中に

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先月出たばかりなのに unlimited に入ってました。ラッキ〜って読んだ。 これ表紙いいねえ。 前半の短編はよくわからないものもあったけど、後半の中編 4 篇はどれも素晴らしかった。 風はさまよう   音楽 - 歴史 - 世代間宇宙船 …… ネルソンの反抗は思春期のよくあるものではあるけどこの舞台装置だととても効いた。 宇宙飛行士でフィドル弾きの祖母、録音をしない方針の娘のバンド、祖母の「オールドタイム」を真っ向から否定する母、祖母 - 母 - 私 - 娘という 4 世代間の視線の違い、またそれがさらにネルソンのような第 5 世代?との対比を感じて良かった。 DADD のチューニングでないと風が変わってしまうけど、宇宙船で育った世代はもう風を知らない。 オープン・ロードの聖母様 ホロライブ、ステージホロなる技術 (3D 録画したライブを本物と遜色なく上映できるっぽい? ) が席巻し、現実でのライブステージは歓迎されていない世界で主人公は廃油で動くバンでライブツアーを続けている。 これは SF でありながら、現実でもこういう話絶対にあるでしょ、という雰囲気でめちゃくちゃ好き。 サラ・ピンスカーの長編「新しい時代への歌」のプロトタイプ版みたいな話らしく、そちらも気になります。 イッカク クジラのカーで旅行をしよう!   クジラじゃなくてイッカクだったね!   というお話。何にもわかんないんだけどなんか良かった。 そして(Nマイナス1)人しかいなくなった 並行世界のサラ・ピンスカーを集めて行われたサラコンでサラ・ピンスカーが死んでいるのが発見される。被害者はサラ、探偵役もサラ、そして参加者の数多のサラが容疑者。 設定だけでもうめっちゃおもしろいじゃんずるいよ〜サラの分岐地点の話とか 真犯人の動機とかのミステリ的な部分はもちろん、 死んでいるサラを見て動揺するサラとか自分の恋人が自分ではないサラと並んで撮った写真に驚いたりとか細かい描写がいちいち良かった。 あとはやっぱり一作目の「一筋に伸びる二車線のハイウェイ」、これ好き。 農場経営者の両親がオートメーションの信奉者で息子の腕がなくなったときに即座に最新式の義手にする判断するの好き。 父の被る " ジョンディアのロゴ入りキャップ " 、これ日本だとヤンマーとかになるんかなと思った。 片腕がメ...

9人の翻訳家

 見ました! おもしろ! ド初っ端でクローズドサークルものだ! っていうワクワクと、 クローズドサークルのシーンと、現在の会話が交互に来て、謎が提示されたり解説されたり……を繰り返していく。 ミスリードがうまい、初めの燃えてるシーンも図書館だと思ってたら違ってたのでうめえ〜と思った。 これはめっちゃおもしろかったですね。もっとはやく見たら良かった。 3度ぐらい登場する「失われた時を求めて」、何も知らないから何もわからねえ。 翻訳家は透明な存在だ〜っていうの、配信ものの映画翻訳や字幕の質……みたいな話を見かけたりしたから、うん、はい。と思います。 今まで翻訳のこと本当に気にしてなかった、海外文学は苦手なんだと思ってたんだけど、 マーダーボットダイアリーで心を入れ替えて、新訳もの読んだりしたら最高だったから、 翻訳の質とか、翻訳の古さとか、ダイレクトに体験に影響するよな〜 翻訳家の人々ありがとう。すべての仕事に正当な対価が支払われ、全員幸せになれますように

怪物はささやく

 見放題終了しそうだったので見ました。 あら〜フェリシティジョーンズが母親役だ〜かわいい〜シガニーウィーバーが祖母役! 豪華! 怪物のキャラデザが大変良いですね……畏怖みたいなのを感じさせて…… 絶対に知ってる声だと思ったらリーアムニーソンだった。なるほどね。 良い映画でした。物語を語る物語であり、人生には物語が必要だとしてくれる。

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 大人が全力で鬼ごっこする映画です。 ジェレミーレナーがシャーロック・ホームズのシャーロック・ホームズ(ロバート・ダウニー・Jr)みたいな鬼ごっこのかわし方するな……と思ったら 終盤みんなの心の声が聞こえるようになって全員ロバート・ダウニー・Jrってこと!? ってなった。違います。 ジェレミーレナー、悪役ではないけど悪役なのでおもしろい。 ジョンハムはハンサムだけど自分勝手だしペニスが少し小さくイったあと泣くので選ばれない。下品すぎ、でもイったあと泣く男は嫌だ。ウミガメかよ。 女を口説くために女子トイレに入るジョンハム、早く逮捕されて! トップガンに続き、なぜわたしは女子トイレに入る男を2回も見なきゃならんのだ 「小児科医呼ぶ?」「おれは成人だ」良すぎる、今度使おう。 引くに引けなくなってウォーターボーディング始めようとしてるシーンひえ〜ってなったけど、やる前でよかった! シャレにならん! AA要素が出てきてあら〜! となった。「自覚は治療の第一歩」「支えてくれる仲間もいるだろう」、アメリカぽい反応である。 一貫して下品で子供っぽくて面白い話でした。良かったね。 最後話の元になった実在人物? の鬼ごっこ映像が入ってて、おばあさんの変装とかゴルフカートとかマジなんかよ! と思いました。

スモール・アックス「マングローブ」

 BBCが作っている映画アンソロジーシリーズ・スモール・アックスのなかの「マングローブ」がアマプラで無料公開しているので見ました。 (スターチャンネルに加入したら他のエピソードも見られます) 黒人を目の敵にしているプリー巡査がヒロミに似ててかなりむかつくなどした。ヒロミの顔ファンの逆なので……(ヒロミファンの方すみません) というかこう、こんなに嫌な顔できるんだ、人……という気持ちになるぐらい思いっきり嫌な顔をしてくれていて演技うますぎなんじゃない? となった。 フランク、ハンサムだな〜というか映画だしみんな俳優だから当然なんだけど、 訴えられた人(マングローブ9)はみんなわりと私の好きなタイプのきれいな顔をしており、それに対してプリー巡査は全然好きな顔ではないので、 こう、わたしのこう、ルッキズム的な面がグワ……としてしまって本当にわたしは最低だな……と落ち込んだ。 カーニバルのダンスのシーンや、ボウル? がうつるシーンや、揉み合いのシーン、休廷の間になんか白い小部屋に押し込まれたシーンなど、 尺がたっぷりとられていて、余白がありいい。楽しいシーンは楽しく、苦しいシーンは苦しい。 「私の物語は私が語る」などのセリフがあり、ナラティブだ、と思った。良い。 「黒人に必要なのは運ではなく正義」これは一貫したテーマですね。 デモで噛みつかれたという警察官を診察した医者が裁判に呼ばれて、自分の証言の信憑性を求められて口わなわなして小さい声で言うの、とてもかわいそう(でも自分がそういう証言したからね、仕方ないね) 法廷シーンの途中? で画面が真っ暗になってラップ流れ出すシーンがある  音に合わせてデモの用品(?)が並んでいく のすごい気持ちが良かった なぜ挟まっていたのかは謎だけど…… 最後にフランクが評決を言い渡されて、憮然と立ち尽くしていたかと思うと目に涙が溜まってきてこぼれていくの、いいね フランク役の人良すぎないですか!? あとやっぱりレティーシャライト良かったです。 話し方違う? と思ってたら、モデルになったアルシア=ジョーンズ・ルコワントの訛りを再現するべく訓練したとのことでなるほどな〜と思いました。

チャンス! メイドの逆襲

 見ました。 パナマの実業家(大統領選に出馬中)の家で働くメイドは給料が2ヶ月分未払いなので、支払いを求めるも断られてしまう。 そんなわけで、雇い主の寝室の引き出しで偶然見つけた銃を使って一家全員ふん縛って、未払い分の給料とか、退職金とか慰謝料とか巻き上げてやるぜ!!!  って思ったけど、金持ちそうに見えたこの家には全然金がない!! 破産寸前!? という話でした。 奥様(グロリア)が超むかつくな〜! って思ってたのに終盤同情しちゃうのはね〜、いいですね〜 なんかこう、最後はロードムービーみたいな感じで終わった。良かったです