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サンセット大通り

 ビリーワイルダー監督。1950年。白黒映画です。 アマプラのトップに出てきて最近白黒映画見てないしな……と思って見たけどめちゃおもしろかった。最高。 え!?!!ビリーワイルダーって……映画がめちゃくちゃ上手くないか!?!!(全員知ってる情報) わたしは本当に落ち着きがなくて、映画を見ているときにじっとしていられない人間なんですけど、めちゃくちゃおもしろくてちゃんとじっとして見ました。 シーンはプールに浮かぶ男から始まって、その男がプールに浮かんだ理由を語ってくれる……という導入なんですが、「死体がしゃべってる」ですね!?と思った。 ノーマがめちゃくちゃ美しい。かつてハリウッドで名声を得た女優だが、サイレントからトーキーに切り替わり、新作へのお声がかからず、金を持て余し、(かつての夫で執事のマックスが偽造している)ファンレターを見て満足している。 自分が書いたサロメの脚本を手直しさせるため、屋敷に迷い込んだ金もなく仕事もない脚本家・ジョーを住まわせ、一緒に生活するようになる。 ジョーはそれなりに書ける人っぽいのですが、ノーマに飼われる生活から抜け出した日にノーマが自殺未遂を起こし、そのままジゴロの生活に突入していく。 友人のフィアンセであるベティと脚本を共作で書くが、それをノーマに知られ、ノーマとの関係を明かしたうえでベティとも、ノーマとも離れようとするんですが、それでノーマに撃たれてプールに浮かびました。(あらすじ) 死んでる状態で、ノーマが今後ニュースなどでどう取り扱われるか心配しているジョー、ええやつですね。そういうやつだから飼われてしまったんですね。 ノーマは殺人事件について報道するためのニュース用カメラを映画撮影のカメラだと思い、それに向かって演技をし、恍惚の中で映画は終わります。いや、すごすぎる。 なんかこう、この映画のラスト、今だったらもっと意地悪な筋書きをいくらでも用意できそうだと思ってしまう。 サンセット大通りを見た日、ミルさんとオペラ座の怪人25周年記念公演を一緒に見たんですけど、 そういえばアンドリューロイドウェバーがサンセット大通りのミュージカルの作曲やってるんですね~という話をしたら 「今年!!日本公演ありますよ!!ノーマがサラブライトマン!!!!」 と言われて、サラブライトマンのノーマ良すぎるが、落ち目の演出むっずそ~~~~と思い...

オペラ座の怪人25周年記念公演inロンドン

オペラ座の怪人(ジェラルドバトラーの映画の方)のアマプラ配信が終わるからとりあえず見てたんだけど、なんか不完全燃焼感があり、 ラストでビショビショになった子爵と帰るクリステイーヌが怪人にキスするのを見て、こら~~~!!ラウル子爵も怪人とキスしなさ~~~~い!!(無理だろ)と思っていたら、 フォロワーのミルさんに25周年記念公演は全員歌ウマで面白いですよ!歌バトルです!と言われたので、一緒に見ました♪ まえにきみどりちゃんにおすすめしてもらったこともあって気になっていたんですよね。 持つべきものは気になった瞬間に爆速で「見ましょう♪」と言ってくれるフォロワーなのかもしれません…… シャンデリアが現れて「ジャーン!ジャジャジャジャジャーン!」のメインテーマが流れるところ映画と同じだ~~~とかはしゃいでたら、 映画版は結構忠実に舞台を映画化してるんですよ♪とか、ジェラルドバトラーがロックしか歌ったことなかったからALWが編曲したんですよ♪などの豆知識を授けていただきました。ありがとうございます。 「月額2万フランって相場観わかんないですね」「わかんないけど高そう」とか言い合っていたんですが、フランスフランだと今の相場で50万円強ぐらいでした。 「便箋たくさん買わなきゃいけないからな〜」「ファントム筆まめだもんな〜」とか言ってたけど便箋を買うにしてはちょっと高いね……!? 怪人役のラミン・カリムルー、歌うますぎてウケる。 シエラ・ボーゲスのクリスティーヌがめっちゃ可愛い、夢見る乙女すぎる。 ハドリー・フレイザー歌うますぎる。古典的ハンサムで下まつげが強そうな感じでとても好き。 ラウルって当て馬じゃないんですか!?歌上手すぎるし周りにずっとキレてるし全然当て馬になってくれなくてワロタ。 マダムジリーがかっこよくて好き。マグゴナガル先生と同じ波動がある。 カルカロッタとその相方?めっちゃかわいいね!好きです。この人たちをマスコットとしてもっとちゃんと売り出しなさい!! バレエがめっちゃ上手すぎる人がいてバレエ出身ですよと教えてもらえてよかった。 クリスティーヌが怪人の仮面を剥がすのをめちゃくちゃ狙ってて笑ってしまった。イタズラ好きの猫ちゃんなのかもしれないな。 All I ask of you、映画だと結構印象の薄かったんですが、この公演だとめちゃくちゃいい!! 歌うめ〜(当た...

ロープ

ヒッチコックの「ロープ」見ました。 ライアン・ゴズリングの話をしているときに「完全犯罪クラブ」の話が出たんですけど、ゴズリンがクソガキ(口悪!)だった記憶しかないな……と思い、 同じレオポルドとローブ事件を題材にしたロープを見ましたよ。完全犯罪クラブ見やんのかい。 いや〜ヒッチコックって感じだった。不穏なシーンのとき今から不穏、やります!! っていう感じがあるから喜んでた。 すごく舞台っぽいよね。ほとんど全部の話がリビングで進んでいくしワンカット風だし。 背中が大写しになって他に何も映らないシーンがあったり、なんかものにフォーカスしたりと、ここフィルムの繋ぎ目なんだろうなと思いつつも、それがまた不安を煽る感じでいいな〜ッと思いました。 人間は視覚が8割(本当情報)なので、そもそも映像を見る前提の映画で視界を閉ざされると不安に思うんだなあ。 wiki見たら舞台劇の映画化と書かれていてそりゃ舞台っぽいですわね。と思った。 そんでやっぱりクソガキが出てくるんですね。胸糞悪いクソガキが絶対に出てくる(元の事件がそういう事件ですからね) 元・寮監のルパートめっちゃ良い〜♡と思ってたら、ジェイムズ・ステュワートってわたくしの愛するホリデー映画「素晴らしきき哉、人生!」に出てる人だった。良き…… 同じ題材で何度も映画化されてて4本ぐらいあるうえミュージカルまであるらしいんですけど、でもどれも……いけすかないクソガキが……と思った。 かなりおもしろかったです。80分でえらい!

NTLive フィフス・ステップ

 ジャック・ロウデンとマーティン・フリーマン出演のNTLiveフィフスステップ見て来ました。 ねえ!! 開演前にながれるやつさあ!! NTLive at Homeのナショナルシアターちゃん(着ぐるみ)があちこちに行くというCMだったと思うんですけど、 ベネディクト・カンバーバッチが椅子に座って呼びかけてくるやつに変わってました。びっくりした 急にカンバーバッチが出てきて…… フィフス・ステップ、演技バトルすぎておもろかった。ジャクロ演ずるルカ、本当に、自信を喪失して、震えて絶望している哀れな男に見えるんですよね。 そこにマーティン・フリーマン演じるジェイムズ、落ち着きがあり、経験豊富そうな先ゆく仲間(AAの先輩をこう言うらしいす)が出てきて、2人はスポンサーシップを結ぶんですよね。 アルコール依存症に加え、性依存症の感じもあるルカに自慰や恋愛を止めるようにアドバイスするジェイムズに、無理だと言うルカ。 そんで次会ったときにはルカが霊的体験をした(夢にイエスが出た、ジムで隣にウィレムデフォーが現れたが、受付は誰もいなかったと言う、あれはイエスだ!)と語るときに、 どこからどう見ても躁なので、ジェイムズが諌めるのとかも「信仰を否定された!」となるの、お、ウォ〜になった。 わたしはAA(アルコホーリクスアノニマス)ついてちょっぴり詳しいんですけど、前半はあ〜そうそう、こういう回復ステップの物語ももっと必要だよね〜、 アルコール依存症の物語って破滅か克服してるかの2択しか一般向けではなかなか見ないからね〜と思って見てたら、 そっちに行くのぉ!? って感じの舵の切り方をしてきてビビった おもしろかったです。 いや、先ゆく仲間が実はスリップ(再飲酒)してるとかならちょっとぐらいは想像ついたんですけど、過去にスポンサーシップを結んだ女性と関係を持っておりそれが起因でルカに不信感を抱かせているとかはちょっと想像してなかった。 ジェイムズの様子がおかしくなってからはずっとちょ、ちょ、ちょ、ちょっと待って。と思ってました。ちょっと待って欲しい。助けて。 ルカがカトリックの既婚者と関係を持ったのを知り、ルカを疑い続けていたのが噴出するのヤバい、めちゃくちゃ暴力性が発露するのヤバい。 いや、わかるんですよ、スポンサーも人間ですし、なんたってもともとアルコール依存症なんですよ。暴力を...

映画 プロジェクト・ヘイル・メアリー

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  ずっと楽しみにしていたプロジェクトヘイルメアリー、公開日に見たよ! 異種族バディ映画に振り切ったエンターテイメント作品になっていて本当に良かったです。 動くロッキーがとても魅力的で大好きになりました。ほぼパペットで撮ってる感じなんだよね? かわいい! 宇宙船に押しかけてきて暴れ回るロッキー「汚い! ゴミ捨て場?」「急に来るからだよ!」みたいなやりとり、一人暮らしの大学生とおかんすぎてかわいかった。 「人の宇宙船に勝手にボールで入ってきて歩き回らない!!」と急に中学教師になるグレースが好き。 ここでグレースが「2人で星を救うけど、それぞれ別の存在だし役割も違うし境界線(バウンダリー)を引こう」と諭すシーンあるけど、 グレースは心理的境界線の話をしてるけど、ロッキーはそれを物理的境界線と受け取って宇宙船のなかに自分のスペースを作ったという可能性がありませんか? と思って萌えた。 燃料を分けると申し出たとき、グレースがハグを求めて「ハグはいつまで?」「心に聞け」「じゃあ今」「違う」「わ、わ、違う、はい」みたいになったところ好き。このあとハグするときはこなれてるの好き。 アストロファージを採取したあとの「生物だ! 生物が原因だ!」と暴れながら自分の通路を転げ落ちるところ好き。 ・グレース、ゴズリン演じるグレースはすごく良かったね! コミカルでかわいい役でした!  おしゃべりで虚無を隠して空回りしている男で好きです。地球でも宇宙でもマジレス侍の相棒(ストラット、ロッキー)がいて良き。よかったね。 ゴズリンがひっくり返った声で「キャー!」て言うの大好き。寝癖ボサボサ科学教師本当にありがとう。宇宙服の中で眼鏡ずれてるのとかほんまにありがとう。 キャラ付けにしてもさすがにギルティやろとおもったグレース君の浅慮行動 ・正体不明の宇宙船から投げられた異星由来の物品を素手で触ってひねって開ける ・トンネルでヘルメット外す →プロメテウス/エイリアンコヴェナントだったら死んでますからね。しかし、リドリースコット監督作品ではないので死なないのだった。 ライアン・ゴズリングって、キャラクターの根幹に”虚無”がある役をやるのが上手いんだけど、グレースは科学教師として立派にやっているけれど、アカデミアへの未練がある虚ろな存在なんですよね。 そこをストラットに刺激されて巻き込ま...

ウィキッド 永遠の約束

 ウィキッド 永遠の約束 見てきたよ。 わたくしはミュージカル全然見ない民ですが、なぜかTLにミュージカルファンが多くて楽しそうにしているので、見ました。 いや~~~めっちゃ良かった。めちゃくちゃ泣きました。 リプライズがたくさんあったのでちょっと無理して昨日ウィキッド1を復習しておいて良かったな。 冒頭、悪い魔女ウィキッドの悪評を喧伝するためにエメラルドシティではアジビラ(アジビラ言うな)が撒かれるんですけど、 これめっちゃシステマティックに大量のビラを撒きまくる仕組みが構築されているうえ、市民たちも撒かれたビラをシュって手に取って「まじかよウィキッド最悪やな!」みたいになってるわけです。 すげ~~~手慣れてんな!!!!この国絶対なんかあるたびにアジビラ撒いて国民感情をそっちにむけてごまかしてますよ!!と思いました。 エメラルドシティの住民からするとまあ確かにエルファバはテロリスト(法に抵抗して、武力行使を行っている)ではあるんですけど、 エメラルドシティ自体が、プロバカンダとアジテーションで成り立ってる街なんじゃんっていうね。 グリンダの結婚式の日にエルファバがエメラルドシティに行くと、オズとグリンダにやり直そう、仲間になろうと説得されるんですけど、 アジで成り立ってる国の人に「あなたのやり方は上手くいってないよね?」と語られるのって、えぐいなって思いました。 この2人って、1でいうところの”Popular”で上手くいっている2人じゃないですか。 民衆に愛されて、人気があるから、本当は魔法がつかえなくてもなんとかなっているし、もっというと、この2人、魔法が使えないのが民衆にバレてもとくに変わりないような気持ちさえするんですよね。 え~んPopularって本当に怖いよ~~~!!!! オズの魔法使いはさあ、動物みんな檻にいれとこうね!みたいな逆・生類憐れみの令を出しているとは全く思えないようなチャーミングな男で、脳がバグる。悪人って悪人の顔してねえんだ。ヤダよ。 オズがそんなだからモリブルが悪を一手に引き受けてんじゃ~んとTwitterで言ってたら、フォロワーがモリブルには、オズにもグリンダにもないタフネスがありますね。とおっしゃっていてめちゃくちゃ腑に落ちました。 最後グリンダに「あなたがいい人だってわかった」とか言いながら取りなそうとしてるところとかも含...

サブスタンス

あちさんと昨年の年末に見た〜〜〜!!!! あちさんに「サブスタンスがアマプラに入ったから見よ♡」って連絡したら「冬コミの締切が28日で……」と言われて「じゃあ29日に見よ♡」とお願いして一緒に見てもらいました。 フォロワーにヤバスケジュールを強要する狂人じゃないですか。 デミ・ムーア演じるエリザベスは己の美しさの衰えを日々感じる女優。あるとき、「SUBSTANSE」とだけラベルのあるUSBを手に入れる。そこからエリザベスはサブスタンスという薬剤を手に入れ自身に投与し、背中が割れて若く美しいスー(マーガレット・クアリー)が現れ、TV番組で大人気になる。二人の二重生活が順風満帆に進めばよかったが……(あらずじ) 背中が割れる感じとか、ぐろいよ!!そしてなんか汁?を抽出して己に投与する必要あるのとかエグい。 なぜ疑問に思わず言われたとおりにする?(答え:若さへの渇望があるから) この、若さへの渇望って、己の心の底から湧き上がってくるもののようでいて、他者から押しつけられたものなんですよね。 若くて美しければ周りに集まる人を失わない。若くて美しければ仕事を失わない。 そういう強迫観念がエリザベスを追い詰め、スーとの二重生活を送ることになる。 スーが、入れ替わりを守らなかったとき、エリザベスの肉体は「消費」されてしまって、小指が一本90歳のおばあちゃんみたいになっちゃうんだけど、それでもエリザベスはスーと入れ替わるのをやめられない。 最終的にスーに「消費」されまくって老婆のようになったエリザベスはスーを殺そうするけど、諦めきれずスーを殺せなくて、返り討ちにあって、エリザベスが死んじゃうんですよね。そしたらスーの体も持たなくなっていく。 そこで!なんと!1回限定サブスタンスの入れ替わり液をもう一回打っちゃうんすねえ~~~!! いや~ボディホラーだ。痛そうでキショいシーンが本当に多いんですよねこの映画…… スーから出てきたのは、さらに若い女……とかではなく、目玉とかおっぱいとかがそこらへんに散らばったような異形の姿のモンストロ・エリザスーなんですけど、 モンストロ・エリザスーは年末番組に穴を開けないよう、異形なりに一生懸命おめかしして、エリザベスのお面を被ってテレビ局に向かうんですよ!! このシーン涙なしでは見られませんよ、なにが君をそんなに突き動かすんだい!! そして、ステージ...