f植物園の巣穴

 ブローガスト10日目。梨木香歩の「f植物園の巣穴」を読み終えました。

梨木香歩、日本の作家だとかなり好きな作家です。

f植物園に勤める主人公は、歯の痛みに耐えかね、歯医者に行くのですが、この歯医者が不思議な歯医者で、

主人公は現実と思い難い不思議な世界で、謎に納得しながら、歯の治療を行い、f植物園のなかの水生植物園(彼が呼ぶところの"隠り江")の造成を行なっていく。


読み始めたときには、綾辻行人「深泥丘奇譚」みたいだな……そう言えば「深泥丘奇譚・続々」をまだ読んでないな……

わたしも歯医者に行かなきゃ……歯科助手が犬じゃない歯医者さんに……(予約取りました)などと邪念でいっぱいになりつつ読み進めていたのですが、

"千代"を探す道ゆきがはじまり、カエル小僧という道連れが出来、彼に名前をつけるところでウワーーーーン!!!! と泣いてしまった。

名を与えるというのは相手の存在を確かに認める特別な行為なので……ホント……ほんとにこの話の入り口からこの出口に辿り着けるの、何!?!!?!!

家守綺譚の「葡萄」がずっと続いていっているような気持ちがしました。葡萄大好き。


良い物語はわたしを遠くに連れて行ってくれるなあと常々思っているのですが、かなり遠くまで連れてこられてびっくりしちゃった。

大好きなお話になりました。また折を見て読み返したいです。

電書で買ったんだけど、なんとなく、梨木香歩のお話って、本で読みたい気がするな。

梨木香歩の本って、ちょびっとずつ、適当に開いて読み返したりしたいけど、電書ってそういう読み方に向いてないから……


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