ジェイ・ケリー
Netflix配信。ノア・バームバック監督。
有名俳優であるジェイ・ケリーが人生を見つめ直すといういわゆる「中年の危機」映画なんですが、
この映画のおもしろいところが、俳優を支えるために一緒に働いてたチームジェイケリーのみんなにもそれぞれ家庭やうまくいかないことがあって、"中年の危機"が訪れるところです。
ジェイ・ケリーを支える人たちが、旅の間に一人、また一人と離脱していくんですよね。
ジェイ・ケリーは自分には仕事以外にもあると信じたくて、末の娘にすり寄ったり(?)、父親との関係を構築し直そうとしたり、上の娘と壊してしまった関係をやり直せないかと模索するんですけど、うまくいかないんです。
ノアバームバックって人間ドラマほんまにうまいなあ……
ジェイ・ケリーの元に最後まで残ってくれたのは、長年仕事のパートナーでマネージャーのロンだけなんです。ヘアメイクアーティストがいないから、ロンが映画祭のためにメイクをしてくれるんですけど、
向き合って、眉毛をマッキーでちょんちょん、って書いてくれるんですね。これがめちゃくちゃ美しいシーンで、ロマンスじゃん!!ってなりました。
おじさんとおじさんのロマンスが好きな人がこのシーンを見たらかなりグッとくると思いますので、良かったら見てください。説明が下手すぎるけど本当に良いので。
チーズケーキをいつも用意させるけど嫌い、というジェイ・ケリーがここでチーズケーキをたべて悪くない、って顔をするの、変化で好き。
ジェイ・ケリーは天性の俳優で、列車で人々の顔を笑顔で見ているシーンとかめちゃくちゃよくて、とっても好きなんですけど、あれは、役作りのための「観察」の趣があるんですよね。
でも、最後の映画祭のシーンで、スクリーンに映る自分の姿に見入る観客を見るジェイ・ケリーは、「おっ」という感じになっていて、
そのあと、「やり直せるかな、もう1テイク」で終わるのは本当にオシャレすぎる。
ノアバームバック監督、サイコーーー
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