流れよわが涙、と孔明は言った
カクヨムや同人アンソロジーからの再録が4篇、書き下ろしが1篇入った短編集
「流れよわが涙、と孔明は言った」
"孔明は泣いたが、馬謖のことは斬れなかった。 硬かったのである。"から始まる小説でTwitterで超バズってたのでご存知の方も多いでしょう(知らんけど)
タイトルがディックのパロディっぽいけど読んでないけど大丈夫かな?
孔明については最近パリピ孔明読んだから大丈夫だと思う! みたいな理解度の低さで読みました。
タイトルと言わず、作中でパロディとか引用とかミームがこれでもかとあらわれて、1点に収束するラストなんかいい話だった気がしたけどいい話カナ〜
「折り紙食堂」
人の話を聞かない感じの人ではないものが人を食堂(???)に招き入れて大暴れする話が3話あって良かった。
「走れメデス」
書き下ろし。アルキメデスがアルキメデスの原理を発見するまで走ったり泳いだりする、走れメロスのパロディみたいな話。
でも最終的にアルキメデスの脳に金属が入り込んで雷が落ちたりするのですべてがよくわからなくなる。
「闇」
人は死んだら電柱になる:電柱アンソロジーからの再録。
なんてよさそうなアンソロジーなんだ……当然ながら完売済みで手に入らないので再録センキューでござる。
これめちゃくちゃ救いがなくてエッチですねえ……終わり方好き。薄暗い世界観がよく見える作品でいいです。
「竜とダイヤモンド」
WHEELS AND DRAGONS ドラゴンカーセックスアンソロジーからの再録。
これ三方行成目当てで買って、絶対に読んだ覚えがあるのに、これを読んだら1ミリも覚えてなかった。
三方行成目当てで買って三方行成読んでなかったら怖いし、読んでて覚えてなくても怖すぎます。前門の虎後門の竜か?
いや、この場合虎も竜も「己の記憶力」なのですけど……
軽妙な語りで進行するお話で、ドラゴンカーセックス(というよりもカーを用いたドラゴンの自慰行為)はなぜするのか? を解き明かしていく中で、坊ちゃんと俺がそれぞれ自立する話でよかったな〜

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