マッハでSF二次創作をやる方法
よくきたな。おれはつむぎだ。おれはこの10年間SF二次創作小説かSF二次創作に関するテキストを大量に書いており、そのほとんどすべてをインターネットにアップロードし、そのほとんどすべてを自分の手で葬ってきた。
おまえはSF二次創作を書こうとしたことがあるはずだ。だがSF二次創作をしようとしたとき、普段書くものと違っていて悩むこともあるだろう。SF作品の二次創作がしたいのに何故か現パロになってしまって枕を涙で濡らしたこともあったかもしれない。真の男は現パロではなくSF二次創作をやる。この記事ではおれがどのような感じでSF二次創作をやっているか書いていこうと思う。
逆噴射総一郎先生のモノマネはこれぐらいにして、「マッハでSF二次創作をやる方法!! わたしはこうしてます」という話をします。
え〜すごいクリックベイトっぽい!! クリックベイトです!!
SF作品の二次創作をやるとき、舞台となる世界設定の描き方で悩んだりして筆が止まったりしますよね。元々現代設定の話の二次創作をしていると余計に難しくなる気がします。
真の男は〜とか書いたけど現パロは現パロで良いものなので、現パロもどんどんしてください。
簡単に分類していきますので、軽い気持ちでSF二次創作していきましょう。
①舞台は地球か?
まずこれをご確認ください。SF作品では大変重要です。登場人物がすぐに地球以外の場所に行きます。YESの場合は④へ NOの場合は②へ
②天文的な特徴を掴む。
舞台が地球でない場合は、まず天文学的特徴を掴んでください。
実在の惑星が舞台の場合は、自転や公転をチェックしてください。
オタクが書く小説は登場人物が月明かりの下で独白したり、朝日の元で自分を省みたりするシーンがよくあると思いますが(ド偏見)(異論は認めるけどこれってカッコいいから……)、
そういうシーンが描きたいとき、朝日の色は何色か? 月の色は何色か? みたいな話が大切になります。光源になる恒星について確認してください。
地球に住む感覚では、太陽は東から登って西に沈む、カーテンから差し込む昼前の太陽の光は白く、夕方の光は赤い、とか書きそうになりますが、SFではそうとは限りません。
SF小説の舞台でよくあるのは、「2連の太陽」などでしょうか。チェックして1番かっこいい瞬間で小話を書きましょう。
時間についても確認してください。自転周期によってはなんらかの標準時で生活していたり、恒星間航行をする宇宙船だと単純に「朝」「昼」「夜」という時間帯が存在しないこともあります。
「3つの太陽によって惑星の重力は引き合っており、自転も公転もめちゃくちゃで、人々は脱水したりしてなんとか生きてます」みたいな話の場合はちょっとどうしたらいいのかわかりませんので、三体を読み返してください。
③重力はあるか?
重力が1Gなら普段の自分と同じ身体感覚で書けますが、宇宙船に乗っていたり宇宙ステーションにいるSFだと1Gじゃないこともありますよね。重力描写がどのようになっているか確認しましょう。
書くの大変すぎ! ってなるなら、このエリアは重力場を発生させています! というのを無理やりねじ込んで1Gにすると、話としては書きやすくなります。
重力描写が原作になくても、やりたければやってしまえばいいんです。だって二次創作だから。
個人的には、原作に登場しない要素を入れるときに、それが必要になる理由みたいなのをくどくどしつこく書くのが好きです。
その辺の提示方法は人によると思うので、サラッと当然ありましたよね、の顔をしていれるのもいいと思います。自分の文章に合った手法で嘘の設定を混ぜ込みましょう。
二次創作なんて嘘を書いてんだからさらに嘘を足しても変わりません。でも嘘が浮かないようにする必要はあると思います。嘘が浮かない方法について④でまた触れます。
物理法則自体が違っているSFは割とそれが主題になっていることが多いので見逃さない気がしますが、その辺りもご確認ください。エントロピーとか量子力学とか。
あとは重力弱い環境を書くにはJAXA有人宇宙技術部門の「宇宙のくらし」みたいなのを見ると楽しいのでおすすめです。
④時代はいつか?
舞台となっている時代設定がいつか確認してください。遠未来なのか? 近未来なのか? はたまた至近未来、もしくは現代? それとも過去?
時代設定によって「コーヒーを入れて飲む」というだけの描写でもかなり変わってくると思います。
SFあるあるとして、時代設定と技術設定がめちゃくちゃパターンもあると思います。それぞれ確認してください。
例・
1)ロバート・A・ハイライン「夏への扉」1970年で冷凍冬眠技術が確立・普及している(これは原作執筆時は近未来設定だったが時間経過によってなっている例)。
2)キャリー・ヴォーン「ドン・キホーテ」(東京創元社「この地獄の片隅に」収録)、1939年のスペイン内戦でパワードスーツが出てくる。
また、機械が出てきてドーン! だけがSFではありません。歴史改変SF(よしながふみ「大奥」、前述の「ドン・キホーテ」)、常識改変SF(村田沙耶香「殺人出産」など)もSFの華ですね。
この辺も時代設定を確認すると書きやすくなると思います。
もし資料を集めるなら、時代設定に準じた史実に関する資料を集めることになるでしょうかね。
技術設定についてですが、別にわたしは技術者ではないので、精密に「これは同世代の技術か?」みたいなのがわかるわけではないです。
上で書いた話の続きになりますが、二次創作で嘘の設定を出すときにスペオペ世界観にスチパン機械を入れると読む人の没入感が浅くなるな、とかがあると思うので、時代設定と技術設定を鑑みて、存在してもおかしくない技術を出すのが良いと思います。
世界観の異なる技術を入れ込むのはかなり頑張る必要があるので、そういう話が書きたい人はゴリゴリに攻めてください。応援します。
この辺の資料集めはブルーバックスとかをサッと読むことが多いですかね。でもあんまり突き詰めたりしない、非実在技術のことが多いから……
⑤作品独自の設定を二次創作に入れ込む
①〜④で作品世界の舞台について確認ができたのであとは書くだけです!! おつかれさまです!!
とはなかなかいかず、原作世界の"味付け"を再確認する必要があります。
SF作品の多くには、そのSF作品たらしめる強いアイデアや設定があります。その辺の設定や使われるワードを確認しましょう。
いや、実はこれがないやつもある。そういうSFはそれっぽく見せるのがむずかしいと思う。
パッと例が浮かばないんですが、難しい言葉や独自の言い回しが使われていなくて、現代設定のSFだと難しい気がするな〜
逆に、それっぽいワードがある作品の例を挙げると、三方行成「トランスヒューマンガンマ線バースト童話集」だと、タイトル通りトランスヒューマンとガンマ線バースト、
月村了衛「機龍警察」シリーズだと、キモノ・龍機兵・龍骨・龍髭あたり、
牧野修「万博聖戦」だとQ波とか、菅浩江「永遠の森 博物館惑星」では直接接続・ムネーモシュネーやFモニタ、神林長平「過負荷都市」ならクォードライズとかかな。
これは、例を挙げていくとキリないですね。
この記事を書くきっかけになったのがマーサ・ウェルズ「マーダーボット・ダイアリー」シリーズの二次創作なんですが、特有のワードが多すぎて難しいなと感じています。
長編作品の中にある作品特有のワードが多すぎて、二次創作(わたしは3000〜10000字前後の短編サイズで書くことが多い)にしたときに入れ込む分量が難しくて、入れすぎるとうるさくなってしまうんですよね。
人によってはそれがいいな! って思う人もいるかもしれないし、絶対の正解があるものではないのですが、
自分の理想とする自分の言葉と作中ワードの比率は、これだ! というのを書きながら試行錯誤で探すしかないのかなと思っています。
いかがでしたでしょうか? マッハでSF二次創作をやる方法!! 釣りタイトルにも程がありましたねえ!!
マーダーボットダイアリーの二次創作をするにあたって、初めてやるSF作品の舞台設定の確認って何がいるっけ……!?!! になり自分用にまとめていたんですけどせっかく書いたんで誰かに見て欲しかったんですよねえ!!
はじめてやる二次創作って……ドキドキするけど楽しいよね!!
超個人的なことなんですけど、この辺の舞台設定の確認、電子書籍で買ってたら確認がダルすぎる!!
ここ3年ぐらいほぼKindleで本買ってるんですけど検索機能はあるけどパラ見していくのが結構だるいので、電書物理両面で揃えている戦闘妖精・雪風シリーズだけ無敵です。
この辺は本棚の物理的容量の関係もあるのですが、今後好きな作品は両方買っていけたらいいな〜
あと、一つ言うとしたら、二次創作は自由だし何をやってもいいものなので、どんどんやるのが良いです!!
設定確認が全部ではないので、その辺納得いってなくても、大切に書きたいネタとかがあっても、書きたい気持ちがあるうちにどんどん書いちゃうのが良いと思います!!
気に入らなかったらまた時間を見つけて同じテーマで書けばいいし、過去作とみくらべるのも楽しすぎる。
自分の書いた文章が好きすぎ人間の感想ですまない……基本的に全ての文書は自分が読み返すために書いてるから……
それではみなさん、良きSF二次創作ライフを!
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