聖なる証
Netflix「聖なる証」(THE WONDER)見ました。
話自体も、医学と信仰の過渡期ならではの物語という感じで良かったんだけど
(エホバの輸血問題とか現代も医学と信仰のバランスはとても難しいとは聞いているけど)、
絶食の少女とそれを監視する仕事を得た看護師と絶食の少女を記事にしたい記者が話の中心になる。
初めと最後に、セットの裏側が映る演出がすげ〜〜〜ってなった。
幕間インタビューシステムか!? てなった(METとかNTLとか演劇舞台のインタビュー舞台裏でやってたりするよね)
登場人物は皆自分の物語を信じている、あなたも信じて欲しい、という舞台裏からの呼びかけで始まりカメラが動くと看護師の食事シーンになる。
今思えばこれも、船の上の食事のシーンなんだな。
物語の最後は絶食の少女と看護師と記者が家族を装い国を出る船に乗り、食事をするシーンでカメラが給仕の男を追いかけるとセットの裏になり、
ソーマトロープ(表に鳥、裏に籠が描かれている。紐を引いてくるくる回して絶食の少女は鳥は中にいるのかと訊き、ソーマトロープを渡した記者はそれは君が決める、と言う)を見ながら作中で言っていた
「in,out,in,out……」という呟きで作品が終わる。というのが、めちゃくちゃ美しいな……と思った。入れ子構造になっているというか。
物語の外と中を明確に表しながら物語に強度を与えられるんだ。すごいねこれ。
そして初めが船の上で一人で食事をするシーンで、最後は偽りとはいえ家族で食事をするシーンなんだ。すご。
絶食の少女との対比で看護師の食事シーン何回も描かれるんだけど、全部食事が美味しくなさそうですごかった。最後のシーンだけなんか美味しそうだった。
Netflixの注意に、児童虐待、性的虐待要素と書かれていてドキドキしながら見ましたが、性的虐待については実際のシーンがなくて助かりました。
あと、記者の家族は多分いわゆるジャガイモ飢饉の時に餓死しているというエピソードがあったんですけど、
「彼の家族は飢饉になると、扉を閉め切った」「何故?」「尊厳のため? 通りに自分たちの死体を晒さないため」みたいなシーンがあってウワワ……と思いました。
その発想はマジでなかったな……と思ったんだけどその頃はそういうことがあったのかな
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