マイケル
映画は父親の支配からの脱却をテーマにしているため結構キツイ児童虐待シーンがあり、気軽におすすめしません。
大人になってからのシーンでも、父の前に立ったマイケルが、口元に薄い笑みを浮かべながら目を逸らして立っている姿とかを見ると緊張感でつらかったです。
そして、わたしが知っている現実のマイケルは、口を微笑みの形にして、視線が合っているのか合っていないのか、そういう姿だったなということを思い出していました。
わたしは、マイケル・ジャクソンの全盛期を知らず、スキャンダラスなお話が連発されていた頃だけを覚えている世代で、テレビのなかで彼はスターとして輝いていたというより責められる人として登場していたんですよね。
高校時代にアメリカンポップスが好きな同級生がいて、その子は例に漏れずマイケルジャクソンのファンで、マイケルにまつわるこの話はデマだよ、みたいなことを教えてもらって、
全然関係ない場で世間話のように繰り出されるマイケルジャクソンって白人に憧れて自分の肌を漂白しちゃったんでしょーみたいな話に「それは違うらしいよ」とだけ訂正する人になっていました。まともにマイケル聞いたこともなかったのに!
軽い世間話として機能するぐらい、ワイドショーでそういう話をやっていたんですよね。
マイケルジャクソンが亡くなったとき、その友人はとっても憔悴していて、そばにいても何も言えなかったな。
そのあと、多分同じ年に、わたしが大好きだった邦楽バンド・フジファブリックの志村正彦が亡くなって、そのとき一番慰めてくれたのはその子でした。
みたいな、マイケルジャクソンを通じて、若かりし日の友情のことをずっと考えていた。
映画と全然関係ないことばかり思い浮かぶし、どんな形であれマイケルと共有した時代がある人は、だいたいみんなそうなんじゃないかなとも思う。
この映画は、もちろん今見て楽しいすごい映画だと思うんですが、昔のファンたちの魂を慰撫すると言うよりは、マイケルジャクソンを知らなかった世代への、タイムカプセルみたいな作品かも知れないなと思った。
クイーンもそうだったけど、関係者がばりばりご存命の、近年の人物の伝記的な映画ってすごく難しいな~とも思いました。Twitterの反応とか見てて……
さ!気を取り直して、映画の話するか~
・モータウンのスカウトお姉さん、激メロじゃなかったですか?この辺のシーンでは聞いてくれる人はみんな黒人なんですよね。
・ナポレオンジャケットみたいな格好いい服を着て、エレベーターから降りたったシーン、いったいどんなステージに行くんですか?と思ったら弁護士事務所だった。
・弁護士が本当に有能だったら、その後マイケルにまつわるヤな噂とかもなかったかもしれないので、マイルズテラーにずっと懐疑的な視線を向けていた。
・「フレッドアステアが全身を写せと言ったから」とスリラーのメイキングの際アステアの名前出してて嬉しかった。
わたしはフレッドアステアが大好きで、サンキュー、チャックでもフレッドアステアの映像が出てめちゃくちゃ嬉しかった。
2026年はフレッドアステアが来てる。マジで。みんなで恋愛準決勝を見ましょう。
・黒人のMVを流さないMTVで自分のPVを流すように「もっと頑張って」と言うマイケルと、MTVに恫喝みたいなTELするレコード会社の人。
・ラマつれてご近所を散歩しているマイケル
・バブルスくんの登場シーン案外少なかったね。
・火事のシーンね、つらいね……
・父親と決別するとこよかった。ボディガードの人?ずっと一緒にいてくれや
・Badで客がバタバタと卒倒していくところ最高
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