PIG

 ニコラスケイジ主演。

ニコラスケイジがRedditでファンと交流したときに(よくわかんないけどマッシブタレントのプロモーションだったっぽい?)、

後世に残したい出演作は?ときかれて、救命士、リービング・ラスベガス、PIGの3作を上げていたんですよね。

全部未見だったんですが、救命士はスコセッシ作品だし、リービングラスベガスはアカデミー賞取ってるので、わかるんですけど、PIGそんなに一押しなんだ!?と思って、見ました。


開始5分で、森?の一軒家で、ニコケイと豚が二人きりで暮らしていて、一緒にトリュフを取って、料理を食べさせて、共に寝る、という、

ロブ(ニコケイ)が豚のこと超愛してるのが分かったので、ここから豚に辛いこととか起きてほしくないんですけどォ!?!!と思いました。

こういう思いはだいたい裏切られるので、夜寝てたらドガァン! とおうちが爆破? 衝突? されて、豚が奪われちゃうんですよね。

トリュフバイヤー青年を足にして、街に出て、捨てた名前をもう一度名乗り、自分の豚を探すロブ。

その……どうなんだ、このロブって男は……誰なんだ……というのが、全然わからんままに進んでいくのですが、話が進むうちに、どうもとっても腕のよいシェフだったらしいとわかる。

じゃあなんなんですか、あの、闇闘技場で殴られて耐えたら勝ちみたいな戦いの中に入っていったシーンは……わからない、なにも。

いやあの闘技場のシーン思い起こしても本当に何もわからない。ニコケイの殴られる姿は嬉しかったのと、あと、終盤までずっとニコケイの顔が血で汚れたままなのは、正直嬉しかった。

でもな、良いコックさんだったらしいから、手はめっちゃきれいに洗ってるんだろうな、顔と髪が血でカピカピになっていたとしても……


バイヤーの青年と料理を作り、街の有力者であり逆らったら殺すぞ系のバイヤーの青年の父の最高の日のディナーを再現して、豚の顛末を聞くんですけど……えーーーーん!!!!


エンディングで亡くなった妻がロブのために歌ったカセットの音楽が流されるんだけど、I'm on fireという曲でね。

かわいい女の子をみつけて、君のパパは家にいる? ぼくのが君をもっと良くしてあげるよ、みたいな、ちょっと誘惑するような感じの曲なんだけど、

優しい女性ボーカルで撫でるように歌われて、これを歌った妻も、愛した豚も、いまはあの世にいるわけで、ロブをあの世に誘っているようにも思うし、

ロブが豚を愛したゆえの後悔の歌のようでもあって(そもそもロブが豚を手に入れなければ、豊かな生活もなかったけれど、豚は死ななかったわけで)、うわ~~~~んと思いました。


「自分が探さなければ、(自分の中では)生きているままでいられた」というのは、真実とは違うんですけれど、別に嘘でもなくて、そうやって知らないままで生きた方が幸せなことももちろんあって、

美しいエンディングを聴きながらイーーーーン! と悲しい気持ちになってしまいました。


ニコケイの世捨て人みたいな役本当に良くて、豚探しのために街に出るまえ、声がカッスカスで全然出てないんですね。

街に出てからも、言葉すくなに目顔で語っており、とても良かった。

ニコケイってマッシブタレントみたいな作品ではめちゃくちゃコミカルに寄せて演技してくれるしこういう抑え気味なのも良いね〜!

キャリア最高演技! みたいに言われてるらしいけど……その……どうなんだ? 他人の演技を評価するやつがこういう抑え気味の作品が好きなだけという可能性は……ないのか?

とちょっと疑心暗鬼になりました。

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