アメリカン・フィクション
2023年。コード・ジェファーソン監督。ビデオスルーでアマプラ配信している。
作家のモンクはエージェントに「もっと黒人っぽい作品を」と言われている。母親の面倒を見ていた姉が死に、母親が認知症になり介護が必要になったのもあり、
モンクは"""黒人っぽい"""、ドラッグ、ギャング、銃、貧困、最後は警察官に殺されて……みたいな話を書き、エージェントにこれ売ってみろよ〜と言う。
エージェントは難色を示すけど、次にモンクに連絡してきたときに「出版社がバカだってこと忘れてたわ!!」みたいなこと言いながら巨額オファーがあったことを告げる。
そこからモンクは逃亡犯のギャングスタのフリをするハメになり……!?!!
モンクとFUCK(本のタイトル、モンクが発行をやめさせるためにタイトル変えろ! FUCKや!! とゴネたら出版社が「挑発的で最高のタイトル」と受け入れてしまいこうなった)については、
流行ってるジャンルでこういう二次創作したら伸びそうやな〜〜〜って実際書いてPixivに投げといたら一気に100ブクマいってえ!? みたいな焦りがずっと続いていく(商業出版って大変だな、嫌になってもPixivみたいに消せないもん)嫌さなんですけど、
その裏での、モンクは父に可愛がられてたから浮気を知らなかった……兄弟2人と疎遠……母認知症……みたいな家族ドラマの中で、
認知症の母が「天才は孤独だ、あなたは天才だから」とモンクに語りかけるけど、母が呼んだ名前が兄の名前だったシーンが、1番、ウ……ってなったかも。
これってブレードランナー2049の「自分が救世主だと思ってた?」とか、虐殺器官の最後のところみたいなシーンじゃないですか!!
でもモンクは、映画の最後も兄と2人で車に乗ってて、仲良さそうにしていて、エ!? 創作のスタンスはそれはそれとして、兄弟関係の修復はうまく行ってんじゃん!! と思って、良かった。
映画のラストシーン、モンクの体験をもとに描いたフィクションの映像化について監督と話している、というシーンになり、ラストを曖昧なまま終わらせようとすると「観客は納得しないよ!」とか言われて、「え〜じゃあ〜逃亡犯を追うFBIに包囲されて撃たれて死ぬってのはどう?」って言ったら採用されちゃって、
モンクは黒人文学のよくある話を批判していたのに結局警察官に殺される黒人男性の物語を再生産してしまったなあ〜という感じなんですが、
そのあとお兄ちゃんが来るまで待っててくれてたから、良かった。うん。
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