マッシブ・タレント
マッシブタレント見た!!!! めちゃくちゃ良かった!!!!
ニコラスケイジの自伝的要素を含む楽しいフィクション。
俳優を職業にする人生/物語について語る物語でメタ構造になっていて、初めはニコラスケイジの半生という現実を内包した非現実(物語)で進んでいき、最後に非現実の中のさらに非現実(物語)……になるのがめちゃくちゃ良かった。入れ子構造かいな。
ニコラスケイジの過去作にめちゃくちゃ言及するぞ。ザ・ロック、コン・エアー、フェイス/オフ、コレリ大尉のマンドリン、不機嫌な赤い薔薇などなど。
ペドロパスカル演じるハビはニコラスケイジのファンボーイなので「60セカンズでスタントしただろ!」「ナショナルトレジャーの特典映像で自分でスタントしたって言ってた!」みたいに言うの好き。
ハビのニコラスケイジファンボーイ仕草がすごいかわいい。憧れの人に会えた少年なんだよな。おじさんなのに無垢な瞳でニコケイを見とる!
俳優を辞めると言ったニコラスケイジに「与えられた才能に背を向けることは人類に背を向けることだ」と辞めないよう崖で懇願するの激アツ過ぎた。
即興劇に乗ると決めた瞬間ニコラスケイジがキリッとしてドドン!! てSEなるの面白かった。
「その部屋を見たら俺を見る目が変わるかもしれない。関係性が変わってしまうかも……」で扉開けてもらったらニコラスケイジグッズ満載のオタク部屋だったのは最高だった。
飾ってるニコラスケイジの顔クッションを「ウワこれキモ」とかニコケイが言うと「キモくない」といいながらにニコラスケイジが逆立てた毛並み優しく整えるの、グッズへの愛があって良かった。
ハビ、いとこにニコケイはアメリカ政府の手先だ! 殺せ! って言われて泣き崩れちゃうシーンがめちゃくちゃ好きだった。
友人になれたと思っていたのにCIAの手先だったのと、敬愛するニコラスケイジを殺さねばならん悲しみが、少年みたいな泣き方になってて、慰めてあげたすぎる……と思った おじさんなのに……
同じ顔カプ(ニコラスケイジ×ニコラスケイジ)があるなんて聞いてなかったので、ビビりました。
自分が現れて、自分の決めたことや行動になんなかんや言うてくるやつ、基本的に自問自答の比喩的表現だと思うんですけど、
ニッキー(若いニコラスケイジ)は、俳優やめるの撤回して巨匠の映画の脇役でもやろうかなというニック(現ケイジ)にクレジットの7番目に載るために仕事してきたのか!? と仕事の話をしたのち、チューしてきて「ニックケイジはチューが上手い!!」と喧伝して去るのなんなの……?
ニックも抵抗せず受け入れてニッキーに手を回してキスするの何? このシーン謎すぎたけど同じ顔カプ好きだからありがとう。(?)
いや、ありがとうじゃないよ。これ一体なんの話なのよ。
吹替で見ると、「ニック・ファキィィィィーーーーンワォ!・ケイジ!」のところが「おまえはニック・チョーーーーーーーーーーたまらんカッ・ケェジだ!(大塚明夫)」になってて笑った いいね
あとおでこが豊かなタイプの俳優って若い頃演出のために前髪が額にかかるヘアスタイルにされがちですけどこれもそうでしたね。
現実と、フィクションの中の現実と、フィクションの中のフィクションが溶け合って、2人で作った映画が好評で終わるというラスト良かった。
吹替だとペドロパスカルは諏訪部順一なので、諏訪部の声で「パディントン2」って言う。パディントン2が見たくなったね。
原題のThe Unbearable Weight of Massive Talent=巨大な才能の耐え難い重さ、ニコラスケイジが冒頭に言っていた「他の職業だと一生懸命働くことが良しとされるのに俳優は出過ぎると飽きられると言われる」という話とか、俳優を辞めるというも俳優という職業からは離れられず全編通じて俳優として培った演技力やスタント力で切り抜けていくやつのやつで、ああ〜となりました。
全然違うんだけど、「真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました」を思い出しました。
これ、めちゃくちゃ端折ると生まれ持った"加護"とどう折り合いをつけるかという話なので……
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