駅馬車
ぎっくり腰で結局仕事休んだので、映画でも見るか〜って見ました。
ジョンフォード監督「駅馬車」1939年の映画。
西部劇の有名作品で、のちの作品に多大な影響を与えてるらしい。スピルバーグのフェイブルマンズでサミーが最後に会う監督です。
フェイブルマンズでサミーはフォード監督から「地平線が下にあるとおもしろい 地平線が上にあるとおもしろい 地平線が真ん中だとクソつまらん」というアドバイスを受けていた。
フォード監督のお手並み拝見ですな……と思いながら見たんですけど(どの立場だよ)めちゃくちゃおもろくてワロタ。
本当に、外のシーンだと地平線が下にあったり上にあったりしていて、画面がバシッと決まっている。
馬車の中のシーンの人間関係がおもしろく、俳優はみんな顔が好みなので見ていて楽しい。
脱獄犯のジョンウェイン、賭博師のジョンキャラダイン、飲んだくれ医師のトーマスミッチェル、全部キャラも良くてタイプが違えどみんな顔もいい。
ジョンフォードって面食いなんじゃないでしょうか。
夫に会うために馬車に乗る貴婦人が夫が怪我をして運ばれたと聞いて卒倒したあと、産気づいたと知り飲んだくれ医師が沸かしたての濃いコーヒー飲んで酔いを醒まそうとするの、
「アパートの鍵貸します」でも似たシーンあったから思い出して笑った。そんなんしたら口の中ぐちゃぐちゃになるで!!
生まれた赤ちゃんをダラスが抱いて現れると、男がみんな柔らかい表情になるところいいな〜と思った。
ダラス、街から追放された女だけど何故追放されたのかよくわからんかった。謎。普通に情のあるいい女。
襲撃を受けるところ、砂煙を立てながら6頭立ての馬車の馬に石を投げて加速させようとしているところに、
アパッチが加速して馬車の馬に馬から飛び乗り、それを馬車から撃って落ちていくとか、すごいアクションだ。やべ〜臨場感。
そのあと御者が腕を打たれたから、脱獄犯が先頭の馬に飛び乗って行って制御するのも普通にやばいです。
撃たれて転がる馬さんとかも併せて、どうやって撮ってんだこのシーン。
アパッチの捕虜にならないよう、出産を終えたばかりの貴婦人の頭に銃を突きつける賭博師、その銃が取り落とされ……ってので賭博師の死がわかるのオシャレだった、そのあともまあ喋ってたけど……
脱獄犯は復讐を遂げ、ダラスと逃げてハッピーエンド♡でした
ローズバーグの一個前の停留所(?)で世話人(?)がアパッチの女を妻に持っているのを見て「Savage!(野蛮人)」と叫ぶの、なかなか今の感覚だとすごい失礼な言い方だなと思ったのと、
ジェロニモの襲撃を恐れたアパッチの妻が馬と牧童を連れて逃げたのを知った世話人が、馬と妻を混同するような言い方で、「鞭で打ってもよく働いたのに惜しい」と言い、そのあと訂正して「馬の話だ、女はいくらでもいる」みたいなの言ったの女性の地位……ギリィ……! にはなった。
フォードは保守派の監督だったらしいけど、思想だな〜と思った
コーエン兄弟の「バスターのバラッド」はかなりこの文脈の作品だった気がして、なるほどね……と思いました
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